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ハーブの神話
ハーブのもつ“癒しの力”
古代文明においては神秘的な治療薬として崇拝されたハーブ。ハーブにまつわる伝説や神話、儀式、風習などをご紹介します。
(監修:リュー・デ・デリス主宰 藤森知美)
6.木星のハーブ・セージ
6.木星のハーブ・セージ
セージの名はラテン語の“サルバーレ(癒す)”という言葉からきたものです。古代よりこのハーブには強力な魔力があり、生命を救う力があると考えられていたので、“サルビア・サルバトリクス”つまり“救世主セージ”と呼ばれることもありました。

その名の通り、ギリシア人はセージには人間を不死にする力があると信じていたようです。また、エジプト人たちもセージは人に生命を与えたり、それを守ったりする存在だと崇拝していました。ローマ人たちもやはりセージを特別に崇めており、刈り入れの時には、神々に食事とワインを捧げる儀式をした後、素足を清めてから白い上着を着て収穫したそうです。

また、セージが豊かに育つクレタ等では、毎年5月の1日か2日の夜明け前に収穫するのが伝統になっているようです。私もそれにならい、その年の最初の収穫はこの日に決めています。

生命を救う聖なるハーブ
「庭にセージを植えているものがどうして死ぬことがあろうか」中世の医者たちはそういいました。古代よりすべての病気の処方に用いられており、あらゆる不調に効く万能薬として、セージのワインがつくられたそうです。

『植物学医学辞典』を書いたペダニオス・ディオスコリデスは腎臓病、リュウマチ、結核、咳、のどの痛みに処方しています。また、中世のハーバリスト、ニコラス・カルペパーは、セージは五臓を元気付け、活発にさせ、記憶力を高めるのに役立つと書いています。そのほか、セージの葉で磨けば歯を白くし、セージの煎じ汁で髪をすすげば、白髪を自然な色に戻してくれるとも言われています。そんな評判からか、イギリスでは「長生きしたい者は5月にセージを食べよ」ということわざまであります。ぜひ、皆様も試してみてください。

セージの葉1箱に中国茶3箱
古代よりセージの風味と香りは人気大。ローマ人はチーズの風味付けにセージを用いました。セージの豊潤な風味を大変気に入ったフランク王国のカール大帝は、庭園の一番よい場所に植えさせました。

また、17世紀頃、紅茶が伝わる前のヨーロッパでは広く愛飲されていました。同じ頃そのセージティーを知った中国人は、緑茶よりもセージティーを好み、中国でセージティーが流行したそうです。オランダと紅茶貿易を行った時には、セージの葉1箱につき、3箱の中国茶で買ったほどだったそうです。

木星のハーブの効能
木星のハーブは痛風や下痢を起こしやすい人によいとされ、セージ以外にもダンディライオン、ローズ、オレガノ、バジル、リコリスなどがあります。

(連載は今回で終了です。ご愛読ありがとうございました。)
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