NPO法人日本ハーブ振興協会認定スクール ハーバル キャリア カレッジ ハーブな生活

問い合わせ
資料請求
講座3つのポイント
資格認定試験日程
セミナー
日本ハーブ検定認定スクール
日本ハーブ検定認定スクール大募集
ハーブの神話、伝説
ハーブ関連グッズお買い物
プレゼント
NPO法人日本ハーブ振興協会
ハーブの神話
ハーブのもつ“癒しの力”
古代文明においては神秘的な治療薬として崇拝されたハーブ。ハーブにまつわる伝説や神話、儀式、風習などをご紹介します。
(監修:リュー・デ・デリス主宰 藤森知美)
5.金星のハーブ・ミント
5.金星のハーブ・ミント
ミントはもっとも有名なハーブの1つで、ギリシャ神話にも登場した歴史のあるハーブです。冥界の王ハーデスが、地上世界を訪れたとき、ニンフ(妖精)のミンテに恋をしてしまいました。それを知った妻のペルセフォネは激怒し、彼女を夫から引き離すために投げつけ、踏みつけてしまったのです。神はミンテを哀れに思い、彼女を甘い香りのする植物の姿に変えました。こうして生まれたのがハーブのミントだといわれています。

清涼感と甘い香り
ミントの清涼感ある甘い香りは、昔から大変人気がありました。古代ギリシャローマ人は祝宴でミントの束をテーブルの上に置いたり、床に敷き詰めたりしました。花嫁は幸福の象徴とされるミントの冠をつけるのが習慣になっていたそうです。

ギリシャ人は力強さをあらわすために腕にミントをすりこみ、お風呂の水にミントを加えたり、香りのよい葉で、甘い芳香の化粧水を作ったりしました。また、何世紀ものあいだ、人々のにおい袋には、ミントの葉がいっぱいにつまっていました。そのよい香りが心の疲れを癒してくれると信じられていたからです。

香りの正体はミントに含まれるメントールという精油です。かつて日本のペパーミントはメントールの含有量が世界でもっとも多く、戦争前まで銀の小箱に入れられていました。香料の原料としてヨーロッパに輸出されていたそうですが、今はすっかり影をひそめてしまいました。残念なことですね。

治療薬から洗剤まで
古代の人々は、ミントを治療に使う目的で広く栽培していました。紀元前のエジプトのお墓からも、ミントのハーブが発見されています。9世紀と13世紀に書かれた草木書には、ミントが修道院の庭で多く栽培されていたと記されています。

また、14世紀になると食卓を磨いたり、お酢を混ぜてフケをとる洗髪剤にしたり、ねずみ退治の目的で食料室にまかれたりもしました。今も昔もさまざまな生活の中に取り入れられているのですね。

その一方、ミントは魔女たちの魔法の飲み物に多く使われた植物だといわれています。とくにペニーロイヤルミントは、幻覚を引き起こす薬に用いられたのだそうです。そんなこともあってか、ギリシャの哲学者アリストテレスは、こんな忠告をしています。「ミントは非常に強い強壮効果があるので、適度にとるように」と。皆さんも気を付けましょう。

金星のハーブの効能
金星のハーブは粘膜や肺が弱い人、粘液過多からのカタル症状に用いるとよいとされています。ミント以外にもエルダー、マロウ、タイム、ローズなどがあります。
このページのトップへ
資料請求ポイントPAHPIHHFOHFMHACHLCNHEMHEWeb試験申し込み検定試験申し込みお問合せ